ひろしまアニメーションシーズン2022

JOURNAL ジャーナル

2026.08.13 AIR活動報告

月次レポート:クララ・トレヴィサン(2026年7月)

7月の始まりは、広島市植物公園への訪問であった。珍しい姿のランや象徴的な食虫植物、美しいベゴニアの温室などを目にすることができ、非常にインスピレーションを刺激された。 

プロジェクトに関しては、図表全体のスキームの整理が進んだ後、それを埋める残りのアニメーション制作に着手した。これまでの要素との繋がりを構築し、最終的なレイアウトをデザインしていった。図表全体を「光」「葉」「水」の3つのセクションに分割できることに気づき、この分類がデザインを深めるのに役立った。また、図表を守る2基の狛犬を追加した。片方はモミジの葉、もう片方はレモンを抱えている。どちらもこの地域を代表する大きな要素だ。さらに、近所で何度か見かけたカシワマイマイと思われる毛虫、船、人、そして光とエネルギーの挙動を示す数式も挿入した。この図表には広島で私の目や好奇心を惹きつけた多くのものを描いたが、追加できる要素はまだまだ無数に存在する。 

13日には比治山大学にて、自分たちの作品に関するプレゼンテーションを行った。学生たちに自分たちの視点を共有できたことも良かったが、それ以上に、私たちの映画に対する学生たち独自の視点を知ることができたのが素晴らしかった。鑑賞後に学生たちから挙がった言葉の中で、最も心に残ったのが「ダイダラボッチ」であった。宮﨑駿監督の映画『もののけ姫』に登場するシシガミの夜の姿の名称だ。非常に光栄であっただけでなく、『Mother of Dawn』の制作中に作っていたムードボードに、まさにこのクリーチャーを取り入れていたため、心から嬉しかった。学生たちが導き出した繋がりと、そのほとんどに自分自身が深く共鳴していると実感できたのは、非常に刺激的な体験であった。その後は、大学の美術学科の施設を少し見学した。 

プレゼンテーションを終えた午後は、宇品中学校の生徒たちとのワークショップ初日に向かった。美術部の顧問としてグループとのワークショップを温かく迎え入れてくださった前原先生に、深く感謝申し上げる。最初にコマ撮りアニメーションに関する簡単なプレゼンテーションを行い、用意してきたアクティビティを紹介した。生徒たちは独自の文字やキャラクターを考案し、アニメーションループのコマの位置に合わせて描写し始めた。非常に集中して作業に取り組んでいたが、もっとフィードバックを与えたり交流したりできれば良かったと思う。このような場面では、どうしても言語の壁が少し課題となってしまう。その後、すべてのコマを編集してシーケンスとサウンドトラックを作成した。ワークショップ2日目にはその成果を発表し、体験について少し話し合うことを提案した。生徒たちが話すのに少し照れていたため、アクティビティについての感想やコメントを紙に書いてもらった。グループにとってどのような体験であったかをより深く理解でき、多くの生徒がさらにアニメーションに挑戦してみたいと刺激を受けてくれたことを知れて嬉しかった。 

 

7月は京都、奈良、そして大阪の「太陽の塔」も訪れた。新幹線にも乗り、京都では祇園祭のお祝いや山鉾、神輿渡御を目にすることができた。他にも、奈良の数多くの鹿やおもちゃ博物館春日大社の樹齢1000年の杉の木、そして様々な種類の苔に見事に覆われた京都の祇王寺などが印象に残っている。7月下旬には、ゾハール、ベンスと共に直島、岡山、倉敷を訪れた。直島の地中美術館は、建築、空間、インスタレーションのすべてが非常に圧巻で、深く記憶に刻まれた。周辺の景色も素晴らしく、ビーチに行きたくなるような絶好のロケーションであったため、実際に泳ぐことにした。渋川海岸で海に入ることができ、夏の猛暑を吹き飛ばすのに最高であった。
 

25日には「広島みなと 夢 花火大会」を観に行ったが、実にうっとりさせる美しさであった。これほど大規模で多種多様な形の花火大会は見たことがなく、圧巻のフィナーレでは夜空全体が銀色に染まり、目眩がするほどであった。特に強く印象に残ったのは、何万人もの観客が非常に静かであったことだ。あれだけの人が集まっていれば、もっと喧騒に包まれるだろうと想像していただけに驚きであった。翌日は「広島ハンドメイドFES」を訪れた。大勢の人で賑わい、地元の作家による手作り商品の露店が立ち並んでいた。日本ならではのリアルな食品サンプルなども並んでいた。それまでなかなか出会う機会がなかった、地元のインディペンデントな作家たちの作品に触れることができ、非常に楽しかった。実り多き充実した1ヶ月であった!