ひろしまアニメーションシーズン2022

PROGRAMプログラム

HASプレゼンツ

H-AIR2026アーティスト&HASスタッフ関連特集

スケジュール

8月19日(水) 11:20~ @JMSアステールプラザ中ホール

プログラム概要

映画祭メインスタッフ(プロデューサー、ディレクター)関連作品、および映画祭が運営するアーティスト・イン・レジデンスプログラム「Hiroshima Artist in Residence(H-AIR)」招聘作家の作品を集めたプログラムです。

ゲスト

登壇:ベンス・フラヴァイ、ゾハール・ドヴィール、クララ・トレヴィサン、矢野ほなみ、山村浩二、土居伸彰、宮﨑しずか

できれば食べたい
ベンス・フラヴァイ
ハンガリー
2023
10分01秒

主人公のマルシーは20代。混雑した地下鉄に乗って、かつて住んでいた静かな田園地帯へと飛び込む。友人たちは彼を温かく迎え、お気に入りの場所へと向かう。しかし、道中、マルシーがかつての牧歌的な生活に馴染めないことがすぐに明らかになる。彼はあちこちをさまよい歩く。友人たちの助けを借りて、彼はどのようにしてこの場所に戻ることができるのだろうか?

ベンス・フラヴァイ

私の名前はベンツェ・フラヴァイです。1993年12月21日、バラッサジャルマトで生まれました。2017年にMOMEアニメーション学科の学士課程を修了し、2023年には短編映画「I would eat it if I could(もし食べられたら)」で修士課程を修了しました。大学在学中、私たちはアニメーションスタジオ「PIROS Animation」を設立しました。これは主に芸術的な集団で、応用アニメーションとオリジナルアニメーションの両方を手掛けています。スタジオの発展に加え、個別のプロジェクトや映画の制作にも携わりたいと考えています。

蝶のキス
ゾハール・ドヴィール
ドイツ、イスラエル
2024
10分00秒

思いがけないプロポーズのあと、パニックに陥り、恋人のレイと口論になってしまったキャロル。だが、事態はさらに悪化する。目覚めると世界は終末を迎えており、恐ろしいことに、レイが1匹の蝶へと姿を変えていたのだ。レイの変容、二人の家に侵入してくる外の世界、そして高まる緊張感が、二人の関係を脅かしていく。キャロルはレイを失うことを恐れるが……
……恋人にすべてを捧げることには、それ相応の代償が伴うのかもしれない。

ゾハール・ドヴィール

ゾハール・ドヴィールは、ドイツのハンブルクを拠点に活動するアニメーションディレクター。ベツァレエル美術デザインアカデミーで学士号を、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)で修士号を取得。独学で築き上げた彼女独自のスタイルは、2Dと3Dの要素を融合させ、そこに絶妙なスパイスとしてシュールレアリスムを注ぎ込んでいる。現在は、自身初となるアニメーションシリーズを開発中である。

暁の母
クララ・トレヴィサン
ブラジル
2025
8分09秒

夜の闇の中、謎めいた生物が食べ物を探している。虚空を泳ぐ一対の金魚に引き寄せられ、その生物は「変容の神話」の始まりへと導かれていく。血は燃料となり、星々は太陽へと姿を変え、蛇は自らの尾を喰らい続ける。巡りゆく日々の絶え間ない循環の中で役割を与えられたその生物は、生命が繁栄するために永遠に繰り返されなければならない、ある変容の舞台(器)となる。

クララ・トレヴィサン

クララ・トレヴィザンは、アニメーションとイラストレーションを主な軸として活動するブラジル出身のビジュアルアーティスト。国内外のアーティストのミュージックビデオを手がけるほか、様々な短編映画プロジェクトのアートディレクターや、文化的な取り組みのビジュアルアイデンティティ(ロゴやブランドデザイン)の制作にも貢献してきた。ファンタジーや想像力の世界を探求するビジュアル表現を追求しており、2024年には自身初の監督短編映画となる『Mother of Dawn(原題)』を完成させた。


©MIYAJIMA FILM
REST
宮嶋龍太郎
日本
2025
5分04秒

針の林に湧き出でる輪郭に浴する時、現世は遠くなり、ただ息をするのみ。

宮嶋龍太郎

1989年東京都生まれ。2015年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。2017年同学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。2025年、ピンスクリーンの研究により同研究科にて博士号(映像)取得。『RADIO WAVE』『AEON』『CASTLE』等でこれまでに180以上の映画祭にノミネート、23受賞。

エリ
矢野ほなみ
フランス・日本
2026
12分08秒

ホルスタインの牛エリは、ある春の日、牧場にやってきたジャージー種の牛サワに恋をする。
サワに憧れ、近づき、一つになりたいと願うエリ。彼女への強い思いを磨き上げるために、エリはたくさんの鍛錬や儀式を行っていく。こどもを産まなければこの地に立っていられない乳牛の世界で、エリは同じ乳牛に恋をする。

矢野ほなみ

日本の小さな島生まれ。
『骨嚙み』(2021)は、第45回オタワ国際アニメーション映画祭短編部門グランプリ、第25回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞他受賞。制作活動と並行して、アニメーションにおけるセクシュアリティやジェンダーを研究し、クィア・アニメーションに焦点を当てた上映企画のキュレーションを行っている。

普通の生活
水尻自子
フランス・日本
2025
9分48秒

平凡な日常は、毎日繰り返される。私たちが幾度となく重ねていく瞬間の連なりは、決して同じではなく、すべては移ろい、揺らぎ続けている。私たちが何かに触れたその瞬間、私たちの意識は、過去にも未来にも、世界のどこにも存在しない場所へと向かうことがある。不確かで流動的な世界において、いまという現実の中にしか存在しない「身体が何かに触れている感覚」だけが、唯一「いま」として認識できるのだ。その瞬間が、たまらなく愛おしい。

水尻自子

1984年生まれ。身体の一部や日常的なモチーフで感触的に表現するアニメーションを制作している。短編作品を発表する傍ら、ミュージックビデオや広告、展示映像等の制作を手がけるなどして活動。短編作品は国内外のフェスティバルで上映・受賞し評価を得ている。2021年制作の『不安な体』は第74回カンヌ映画祭監督週間コンペティションでプレミア上映後、15の国際賞を受賞。


©︎NHK
「被爆80年プロジェクト テーマソング「言伝 -ことづて-」アニメーション」
大谷たらふ
日本
2025
5分00秒

広島に原子爆弾が投下されて80年となる2025年。NHK広島では「被爆80年プロジェクト わたしが、つなぐ。」を立ち上げました。そして、ひとりでも多くの人に被爆について知ってもらおうと、ロックバンドのポルノグラフィティにテーマソングを依頼。彼らは被爆者など広島の人たちの“思い”を聞き、「言伝 -ことづて-」を書き生み出しました。歌のモチーフは、原爆投下のわずか3日後に走ったという路面電車…「一番電車」です。この歌にアニメーションをのせたのがこの番組です。監督は大谷たらふさん。子どもたちや海外の方など幅広い層にも届いてほしい。そんな願いを込めて、心に響く被爆の伝え方を考え、つくった作品です。プロジェクトは、2026年から「みんなのへいわプロジェクト」と名前を変えて活動を継続。テーマソングも、引き続きこの歌と映像を使用しています。

大谷たらふ

2004年からミュージシャンやプログラマーと6ninとして活動を開始。
チーム解散後アニメーション作家として、音と抽象をメインテーマに作品を制作している。