ひろしまアニメーションシーズン2022

PROGRAMプログラム

広島市映像文化ライブラリー特別プログラム

【連携プログラム】日・EUアニメーション・レジデンス特集

スケジュール

8月19日(水) 14:30~ @広島市映像文化ライブラリー

プログラム概要

2025年の大阪・関西万博で行われたレジデンスプログラムに参加したEUと日本の優れたアーティストたちの作品を一挙上映。(協力:駐日欧州連合代表部)

※本プログラムは広島市映像文化ライブラリー主催の連携プログラムです。ご鑑賞は別途チケット購入が必要となります。HAS1日券・全日程通し券ではご覧いただけませんのでご注意ください。詳細は広島市映像文化ライブラリー公式サイト(https://hiroshima-eizoubunka.jp/feature/2026/)にてご確認ください。

Cでフリーライド
エドムンズ・ヤンソンス
ラトビア
2024
10分12秒

山々の静寂な雪景色は、ダウンヒルスキーを楽しむ色とりどりのウィンタースポーツ愛好家たちによって乱される。この短編映画は、視覚と聴覚を通して体験できる作品であり、存在の喜びと儚さを映し出す、自由の抽象的な舞踏である。

エドムンズ・ヤンソンス

1972年ラトビアのサルドゥス生まれ。監督、アニメーター、書籍イラストレーターであり、アニメーション映画スタジオ「アトム・アート」の創設者でもある。 文化アカデミーでテレビ演出を学び、2012年にはエストニア芸術アカデミーでプリート・パルンによるマスタークラスを修了し、修士号を取得。現在はクリエイティブ分野の博士号取得に向けて研究中。 ラトビア芸術アカデミーでアニメーション演出を教える傍ら、フランスのアニメーション映画学校「ラ・プードリエール」で客員講師を務める。また、ラトビア文化基金およびラトビア国立映画センターの映画専門家でもある。

私の横たわる内臓
副島しのぶ
日本
2024
11分00秒

ある洞窟の中で覚醒したそれは、ヒトの姿をしているが、空虚でまるで人形そのものだ。虫や動物、草に穀物など森羅万象と触れ合う中で、それは生命を分け与えられ、徐々に息づいていき、やがて生と死の循環を悟っていく。

副島しのぶ

米、肉、虫などの有機物や人形を使ったストップモーションによる短編映画やインスタレーション、立体作品を制作。アニメーションの動力を駆使して、生物と無生物、中心と周縁、みえるものとみえないものなどの境界の融和を試みる。第 68 回オーバーハウゼン国際短編映画祭 エキュメニカル審査員によるスペシャルメンション賞、ファンタジア国際映画祭 今敏賞 ブロンズ、第 22 回 文化庁メディア芸術祭 審査員推薦作品、アートアワードトーキョー丸の内 2018 木村絵理子賞など、国内外の映画祭で受賞、展覧会で発表している。

ガーベッジ・マン
ローラ・ゴンサルヴェス
ポルトガル
2022
11分00秒

8月の暑い午後、テーブルに集まった家族はボタオおじさんのことを思い出す。植民地戦争、フランスへの移住、そこで彼は清掃員として30年間働き暮らした。それぞれの記憶が交差して、ユーモアとファンタジーを交えながら過酷な人生を生きた一人の男の物語が語られる。ゴミでいっぱいのバンに乗ってベルモンテに帰郷し、それが本物の宝物に変わった時のように。

ローラ・ゴンサルヴェス

2009年にリスボンのファインアーツのコースを修了。動画やアート・ファイナリストとしていくつかのアニメーション映画に携わった後、ボーンマス芸術大学のアニメーション修士課程に進学し、自身初となる短編アニメーション『Three Weeks in December』を監督する。2013年にポルトに移り、BAPにてアニメーターおよびペインターとして、BANDO A PARTEの複数の作品に参加。2016年、アレクサンドラ・ラミレス(Xá)と短編アニメーション『Drop by Drop』を共同監督。2022年に映画『The Garbage Man』を初上映。現在はアレクサンドラ・ラミレスとともに、自身が創立メンバーの一人である制作協同組合BAP Animation Studio制作の最新アニメーション『Percebes』を共同監督している。同プロジェクトは、アレクサンドラ・ラミレス、ラウラ・ゴンサルベス、ダヴィッド・ドゥテル、ヴァスコ・サをプロデューサーとしてBAP Animations Studioにより制作されている。

Olga Bell / ATA
橋本麦
日本
2016
3分42秒

オルガ・ベル「ATA」のミュージックビデオ。

橋本麦

1992年生まれ. 武蔵野美術大学中退. 実験的なルックやジェネラティブな制作手法を得意とし, 映像作品からWebまで幅広く手掛ける。これまでにgroup_inou, Koji Nakamura, fhána等のアーティストのMV、フジテレビ・ノイタミナアニメ「すべてがFになる」のED映像などを手掛ける。第19回文化庁メディア芸術祭新人賞受賞. 現在, INS Studio.に所属。

imai / Fly feat. 79, 中村佳穂
橋本麦
日本
2018

昼下がりの一軒家で動き回るおもち達。

橋本麦

映像作家、ビジュアルアーティスト。TVCMからミュージックビデオ、Web、インタラクティブ作品など幅広く手掛け、さまざまな表現手法の実験の積み重ねにより、多様な映像・グラフィックのスタイルを模索している。第19回文化庁メディア芸術祭新人賞受賞

Velodrool
サンダー・ヨン
エストニア
2016
6分12秒

タバコを切らした中毒のバイカー。彼はもっとタバコを手に入れるためにレースに参加するが、レースに残り続けるために観客席にいる風変わりな人々の助けを借りることになる。

サンダー・ヨン

エストニアの映画監督サンダー・ヨンは、受賞歴のあるアニメーション作品『Velodrool』、『Moulinet』、『Sounds Good』、そしてオスカーのショートリストに選出された『Sierra』(2022年)で知られる。また、エストニア美術大学でアニメーションの教鞭も執った。2023年には、エストニア文化への貢献が認められ、エストニア大統領より「若手文化人賞(Young Cultural Figure award)」を授与された。

飯綱縁日
榊原澄人
日本
2021
11分33秒

宵の狂騒の前で立ち尽くす彼は ファントム(亡霊)だった。 鬼の形相や怪物達の異形ではなく、彼こそが「ここにいて、ここにいない」のだ。 屈託に埋められた記憶と望まれる未来–陸に上げられた言葉–に幽閉されて時間が彼を〈その場〉から遠ざける。 そして彼は対岸から寄せる波間に乗って運ばれてくる詩が 韻を踏んでひたひたと寄せてくるのを聴いたのだ。

榊原澄人

1980年北海道十勝出身/長野県北信山麓在住 幼少を北海道で過ごす。15 歳で渡英後、2003 年度文化庁芸術家在外研修を経て、2004 年 Royal College of Art(英国王立芸術大学院大学)を卒業。私的な題材を主題に、反復/変化/フレーム構造などを用いた、複数の同一人物や物事が一つの空間内に同時多発的に映し出される映像インスタレーションやペインティングを制作している。 近年製作した『飯縄縁日』は長野県立美術館で現行常設展示中。

EEVA
ルシア・マルツリジャーク&モルテン・ツイナーコフ
エストニア
2022
15分58秒

葬儀では土砂降りの雨が降っている。たくさんの涙、多すぎるワイン、数羽のキツツキ、そして空白を埋めるいくつかの夢。

ルシア・マルツリジャーク

11月26日、ザグレブ生まれ。 アニメーション映画監督でありイラストレーター。ザグレブ、クラクフ、プラハ、タリンでアニメーションを学ぶ。エストニア美術アカデミーを卒業後、タリンに残り、Eesti Joonisfilmスタジオで働く。アニメーション映画のほか、児童書のイラストや政治雑誌の風刺画なども手がける。

モルテン・ツイナーコフ

1月26日、ヴィリャンディ生まれ。エストニア美術アカデミーでアニメーションを学び、その過程で2本の映画を制作。卒業後はEesti Joonisfilmで働いている。

差異と反復とコーヒー
工藤雅
日本
2020
4分45秒

鉛筆で描かれたアニメーション。舞台はなかなかメロディーの入らないレコードが流れる喫茶店。店内の様子は車窓を眺めているように移り変わっていく。

工藤雅

時間や空間、記憶をテーマに、ドローイングアニメーションのほか、8mmフィルムやサイアノタイプなどの写真の古典技法を用い、主に一コマずつ作画または撮影するアニメーションの技法で制作する。作品はザグレブ国際アニメーション映画祭、タンペレ映画祭、イメージフォーラムフェスティバルなど国内外で上映。写真新世紀2021佳作(オノデラユキ選)、新千歳空港アニメーション映画祭北海道知事賞、ASK?映像祭久里洋二賞受賞。日本映像学会会員(アナログメディア研究会)。2025年9月よりエストニア芸術アカデミー修士課程アニメーション学科在籍。

なんであれ動いているものは生きている
ノエミ・マルシリ
ベルギー
2022

ナメクジが台所の床を彷徨っている間、ノエミは、親密さと世間の喧騒のはざまで、移り気で断片的な自画像を描き出す。

ノエミ・マルシリ

ブリュッセルのサン・リュックでイラストレーションを学び、現在多分野で活躍する作家・アーティスト。Les Requins Marteauxから『Fétiche』(2013年)、l'Employé du Moiから『Memet』(2019年)などのコミックを出版。カール・ルーセンスとともに、『Poodle』(2010)、『Around the Lake』(2013)、『I don't feel anything anymore』(2016)などの短編アニメーションを共同監督。彼女の芸術活動は、コミック、イラストレーション、アニメーション映画の間の出会いやプロジェクトを通じて、数年にわたり発展してきた。

骨嚙み
矢野ほなみ
日本
2021
9分45秒

父親の葬式で、少女は父と過ごした最後の夏を思い出す。 日本のとあるちいさな島でのいとなみ。

矢野ほなみ

1991年、愛媛県瀬戸内海の小島に生まれる。京都精華大学在学中にロードアイランドスクールオブデザインへ交換留学し、インディペンデントアニメーションと出会う。東京藝術大学大学院修了制作『染色体の恋人』(2017)は、関渡国際アニメーション映画祭KuanDog賞受賞、第41回フレームライン正式出品など多数の映画祭に選出。『骨嚙み』(2021)は第45回オタワ国際アニメーション映画祭短編部門グランプリ、第29回レインダンス映画祭短編アニメーション部門最優秀作品賞、第25回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞など、国内外28の賞を受賞。 制作活動と並行して、アニメーションにおけるセクシュアリティとジェンダーを研究し、クィア・アニメーションに焦点を当てた上映企画のキュレーションを行っている。2023年より東京藝術大学大学院博士後期課程在籍。共著に『クィア・シネマ・スタディーズ』(菅野優香 編著/晃洋書房)。 主なクライアントワークにTVアニメ「TRIGUN STAMPEDE」エンディングアニメーション、NHK『みんなのうた』「さよならの向こうに」、Bialystocks「はだかのゆめ」MVなどがある。 最新作『エリ』(2026)は、朝倉かすみ『ほかに誰がいる』(幻冬舎, 2008)を原作に、Au Praxinoscope(日本)とMIYU Productions(フランス)の共同製作によるアニメーション短編。第79回カンヌ国際映画祭 第58回監督週間(Quinzaine des Cinéastes)正式選出。