ひろしまアニメーションシーズン2022

PROGRAMプログラム

HAMひろしまアニメーションアカデミー&ミーティング

Women in Animation Japan(WIA-J)設立に向けての準備会議

スケジュール

8月22日(土) 13:00~ @ JMSアステールプラザ 研修室

プログラム概要

1995年に米国で当時ハリウッドで活躍するキープレイヤーが設立した、ジェンダー不平等の改善を試みる活動を続けてきた「Women In Animation(WIA)」。現在40を超える国と地域で、アニメーション、VFX、ゲーム分野の17,000人以上を結ぶ非営利組織です。その活動に共感する日本のアニメーション関係者が、現在、「Women in Animation Japan(WIA-J)」を立ち上げるための準備活動を行っています。

本シンポジウムの第1部「WIA-Jが目指すビジョン」では、WIA-J発起人の3名(須川亜紀子、戸村朝子、松本紀子)が登壇し、WIA-Jが目指すべき活動と、日本のアニメーション業界の未来図を、職場環境だけではなく、制作するもの、クリエイティブのジャンルに関する課題も含めて提示します。そのうえで、来場者とともに、その理想図の実現のための具体的な施策にはどのようなものがありうるか、話し合いたいと思います。

第2部「WIAのビジョンのために、東アジアはいかに連携しえるか?」では、日本だけではなくアジアへとその範囲を広げていきます。映画祭に来場している東アジアの業界関係者から、それぞれの国・地域でのダイバーシティのあり方についての報告を行ってもらうことで、アジアの業界の現在を明らかにしていきます。

WIA-Jが目指すのは、単に女性の地位向上であるというわけではありません。それぞれの社会状況や課題に関する考察を通じて、多様な背景を持つ私たち誰にとっても働きやすく、生き生きとクリエイティブを実現できる業界を作るためのディスカッションを行うことを目的としています。活発な議論に、ぜひともご参加ください。

TALK GUEST

ゲスト

第一部:須川亜紀子、戸村朝子、松本紀子
第二部:ワン・チスイほか
司会:宮﨑しずか

須川亜紀子

横浜国立大学教授。専門は、ポピュラー文化論、オーディエンス/ファン研究。特にアニメにおける少女表象や2.5次元文化の女性ファンの研究に従事。単著に『少女と魔法』(NTT出版、2013。*2014年日本アニメーション学会賞受賞)、『2.5次元文化 論』(2021)。編著書に『ジブリ・アニメーションの文化学 』(2022)、Mechademia Second Arc 15:2 特集「2.5D Culture」 (2023)、『2.5次元学入門』(2024)など。WIA-J以外に、アニメの女性制作者のインタビューなどをアーカイブするWomen in Japanese Animation (WIJA)リサーチプロジェクトに も従事。https://note.com/womenin_janime/n/n33d86a911b16

戸村 朝子

ARTn CEO・プロデューサー/信州大学 特任教授/東京大学大学院情報学環 客員研究員/東京工科大学 客員教授/⽂化庁WAN: Art&Tech Creators Global Network アドバイザー

表面科学とメディアアートを学び、資生堂宣伝部を経て、2001年よりソニー。ソニー・ピクチャーズ、アニプレックスで、映画・アニメのデジタル事業を開拓。ソニー本社では、CSR部門にて国際機関やNGOとの協働による社会貢献活動を推進。その後、技術戦略部門統括部長として、エンタテインメント領域における新規技術活用、先端コンテンツ研究開発、アーティストとエンジニアの協働プロジェクトを推進した。文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業アドバイザー、欧州委員会S+T+ARTS Prize、SIGGRAPH Asia、ACC Tokyo Creativity Award等の審査員を歴任。2025年に独立し、現在は芸術・科学技術・社会をつなぐ実践と教育に取り組む。

松本 紀子

広告映像業界からキャリアをスタート。1998年の「どーもくん」2003 年「こまねこ」が転機となり、ドワーフの立ち上げに参加。日本のスタジオとしては、いちはやく配信のグローバル・プラットフォームとの仕事を始めた。Netflix 「リラックマ」シリーズが話題に。 現在はコマ撮りやキャラクターを強みとしながら、その常識を超え、手法や会社の枠にとらわれない新しい才能や技術を使った作品を企画し、更には日本の枠を飛び越えて制作することを目指している。最新作は元ピクサーの堤大介監督との短編映画「ボトルジョージ」が2025年米アカデミー賞のショートリストになり、パイロット版で業界の度肝を抜いた「HIDARI」は長編企画進行中である。

王綺穗(ワン・チスイ)

王綺穗は、美術の博士号を持ち、その活動では、アイデンティティのはかなさと実体について強調する作品を制作している。その作品やキュレーションは国際的に広く展示、上映、出版され、高い評価や賞を受賞している。 2004年以降、アイルランド(2008年~13年、ダブリン市立大学)と台湾(2013年~現在、台北芸術大学)でアカデミックなキャリアをスタート。 現在、台中国際アニメーションフェスティバル(TIAF)のプログラム・ディレクター、関渡国際アニメーションフェスティバル(KDIAF)のエグゼクティブ・キュレーターを務める。 また、映画祭やイベントのキュレーションや展示、アニメーション作品のプロデューサーとしても活躍している。