ひろしまアニメーションシーズン2022

PROGRAMプログラム

HASプレゼンツ

オルガ&プリート・パルン特集

スケジュール

8月22日(土) 16:50~ @JMSアステールプラザ大ホール

プログラム概要

今回、映画祭に先立って行われたアンケート「短編アニメーション120周年(1906-2026)」をもとにした上映プログラムです。

アンケートでは、環太平洋やアジア圏で活躍するアニメーション作家・関係者の方々に、「120年におよぶ短編アニメーションの歴史のなかで、お気に入りの12本」を挙げてもらいました。
本プログラムでは、それらの回答で最も言及される回数の多かった作家のひとり、プリート・パルン監督が、オリガ・パルン監督と共同で監督した近作に焦点を当て、アンケートで言及された作品を上映します。(キュレーター:土居伸彰)

SCREENING

©️EESTI JOONISFILM


©️EESTI JOONISFILM
ガブリエラ・フェッリなしの人生
オルガ&プリート・パルン
エストニア
2008
44分00秒

愛、閉ざされた扉、みすぼらしい泥棒、傷ついたコウノトリ、行方不明のノートパソコン、そしてオーキー姉妹というバーチャル娼婦たちをめぐる波瀾万丈の物語。 ガブリエラ・フェッリは登場しない。しかし、この映画には、ほぼハッピーエンドと呼べる結末が用意されている。


©️EESTI JOONISFILM
雨のダイバー
オルガ&プリート・パルン
エストニア
2010
23分00秒

これは、ごく平凡なダイバーと夜勤の歯科医をめぐる物語。 ふたりが交わすキスは、いつも別れのキスだ。 彼はダイバーだから潜らなければならない。彼女は疲れ果てているから眠らなければならない。 けれど、彼女の夢の中に静かな場所はない。 雨のなかでは、一隻の大きな船がゆっくりと沈んでいく。 そして、最後の一本の煙草を吸うべき時がいつなのか、それを知る者は誰もいない。

オルガ&プリート・パルン

オルガ・パルンは1976年1月1日、ミンスク(ベラルーシ)生まれ。1994年にミンスク美術高校を卒業し、2000年にベラルーシ国立芸術アカデミー版画学科(銅版画専攻)を修了。 1996年から2003年までBelarusfilm Studioアニメーション部門にて、美術監督およびアニメーター(サンドアニメーション専門)として勤務。 その後、2003年から2005年までフランスのLa Poudrièreアニメーションスクールで学び、さらにパリで半年間脚本家として活動した。 2006年以降はエストニアを拠点に活動。Eesti Joonisfilm Studioにてプリート・パルンと7本のアニメーション作品を制作している。 近作『Divers in the Rain』(2009)および『Pilots on the Way Home』(2014)では、共同監督・共同美術監督を務めている。

プリート・パルンは1946年8月26日、タリン生まれ。1970年にタルトゥ大学生物学部を卒業。 1970年から1976年までタリン植物園で植物生態学者として勤務。1976年よりTallinnfilm Studioでアニメーション映画監督として活動を開始し、1994年からはEesti Joonisfilm Studioに所属。 1960年代末から風刺漫画家・イラストレーターとして活動し、多くの国際的権威ある賞を受賞。1980年代初頭からはフリーランスのグラフィックアーティストとしての活動も本格化した。これまで世界各地で50回以上の個展を開催している。 監督・脚本・美術監督として18本のアニメーション作品を制作。世界的な映画祭で80以上の賞を受賞し、そのうち22がグランプリである。彼の作品と独自のグラフィックスタイルは、世界中のインディペンデントおよび商業アニメーション分野の作家たちに大きな影響を与えた。 教育者としても活動し、フィンランド、ノルウェー、ドイツ、スイス、チェコ、スペイン、ベルギー、ハンガリー、オランダ、ブルガリア、日本、クロアチア、中国、トルコ、フランス、カナダ、オーストラリア、アメリカ、イギリスなどの映画学校で教鞭を執ってきた。 1994年にはフィンランド・トゥルクにアニメーション学科を設立し、2007年までトゥルク芸術アカデミー・アニメーション学科の芸術監督を務めた。同学科は2003年オタワ国際アニメーション映画祭にて「世界最高のアニメーションスクール賞」を受賞している。 また、2006年にはエストニア芸術アカデミーにアニメーション学科を創設し、2019年まで教授を務めた。彼の指導を受けた学生たちは、国際アニメーション映画祭で140以上の賞を獲得している。 プリートはこれまでに9つの生涯功労賞を受賞している。ASIFA、Etiuda&Anima国際映画祭(ポーランド)、Fredrikstadアニメーション映画祭(ノルウェー)、ザグレブ・アニマフェスト(クロアチア)、Cinema Jove(スペイン)のLuna de Valencia賞、クラクフ映画祭(ポーランド)のDragon of Dragons賞、エストニア国家生涯功労賞などが含まれる。 2006年以降は、妻のオルガとともに共同アーティスト・共同監督として活動している。