ケチな男が拾って来たサクランボの種を食べたために、頭に桜が生えて、そこに花見客が訪れる。花見客が騒がしくて桜の木を抜くと今度はその穴に水がたまって、海水浴客が集まってくる。落語「あたま山」を現代、東京に舞台を移し、アニメーションで新解釈を試みた作品。
8月23日(日) 14:00~ @JMSアステールプラザ大ホール
今回、映画祭に先立って行われたアンケート「短編アニメーション120周年(1906-2026)」をもとにした上映プログラムです。
アンケートでは、環太平洋やアジア圏で活躍するアニメーション作家・関係者の方々に、「120年におよぶ短編アニメーションの歴史のなかで、お気に入りの12本」を挙げてもらいました。本プログラムでは、その回答から見えてきた、現代の作り手たちに大きな影響を与えた日本の名作を厳選して上映します。(キュレーター:土居伸彰)
ケチな男が拾って来たサクランボの種を食べたために、頭に桜が生えて、そこに花見客が訪れる。花見客が騒がしくて桜の木を抜くと今度はその穴に水がたまって、海水浴客が集まってくる。落語「あたま山」を現代、東京に舞台を移し、アニメーションで新解釈を試みた作品。
1964年生まれ。90年代「パクシ」など子供向けアニメーションを制作。「頭山」(2002年) が第75回アカデミー賞にノミネート、アヌシー、ザグレプ、広島ほか6つのグランプリを受賞、「今世紀100年の100作品」に選出される。「カフカ 田舎医者」(2007年)がオタワ、広島ほか7つのグランプリを受賞。「幾多の北」(2021年)の受賞により、アヌシーとオタワの2つの国際アニメーション映画祭で、短編・長編グランプリをダブル受賞など、アニメーション作品の受賞は155を超える。「とても短い」(2024年)がカンヌ映画祭監督週間に選出。
2017年、NHKおかあさんといっしょ「べるがなる」の作詞を手がける。「おやおや、おやさい」「ぱれーど」など絵本作家としても活躍。
川喜多賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、紫綬褒章受章、クリングゾール賞、金の恐竜特別賞など10つの功労賞を受賞。東京藝術大学教授、映画芸術科学アカデミー会員(米)、日本アニメーション協会副会長。
海の上に家が建っている。
水面が上がってきてしまう為に、積木を積み重ねるようにして上へ上へと建て増しされた家。おじいさんはそんな家にひとりで暮らしている。家族の思い出に囲まれて。
そんなある日、家の中にまた水が入ってきた為に、新しい家を作らなければならなくなった…。孤独なおじいさんとその家族の思い出の物語。
1977年鹿児島生まれ。アニメーションや絵本などを制作している。
主なアニメーション作品に『或る旅人の日記』『つみきのいえ』『情景』など。
著書に絵本『つみきのいえ』、短編集『あとがき』などがある。
誰でも一年に一度はおそわれるという春のウズウズ感。その春のウズウズ感のメカニズムの解明に果敢に挑んだ作品。
1980年兵庫県生。大阪教育大学、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院で映像を学ぶ。2002年頃からアニメーションを制作しはじめ、「間」と「気持ちいい動き」を大きなテーマに制作を続けている。短編作品に『わからないブタ』(10)、『春のしくみ』(10)、『グレートラビット』(12) 『半島の鳥』 (22) などがあり、ベルリン国際映画祭短編部門銀熊賞、オタワ国際アニメーション映画祭グランプリ、文化庁メディア芸術祭優秀賞など、国内外で受賞している。またゲーム『マイエクササイズ』(20)を発売、横浜美術館、兵庫県立美術館などで映像インスタレーション『私の沼』(17)を展示、TVアニメシリーズ『いきものさん』(23)では監督を務めるなど、映画制作以外での活動も増えている。
雨の降りそうな午後に、男の中をある女性の幻影や記憶が通過する物語。
1984 年東京生まれ。
押入れでアニメーション制作を始め、切り絵アニメーションを中心に⺠話から宇宙まで時空を超えるアニメーションを展開。
MV「青春おじいさん」「PRIME」はAnifilm Best Music Videoを受賞。
ポカリスエットのwebムービー「スカフィンのうた」は数々の広告賞を受賞。
短編アニメーション、ミュージックビデオ、web ムービー 、子供番組のアニメーションなど制作する。
夏の休暇。女と男とイモリが出会う。水分や、音楽の振動はめぐりまわって彼らをつなぎあわせていく。
アニメーション作家・漫画家。
長野県富士見町を拠点に活動。人間と人間以外のあわいをテーマに、SFやホラー・ファンタジーといったジャンル映画的な要素を取り入れ、ポップ、ディープ、そしてビザールな作品を産み出しつづける。
フルカラーコミック『FANTASTIC WORLD①・②』リイド社より発売中。アニメーション作家としては、オリジナルの短編作品『パラダイス(2014)』や『KRASUE(2022)』などで国内外のアニメーション映画祭に参加。
NHK「みいつけた!」の『もじゃもじゃ』コーナー、NHK「みんなのうた」『にゃんこの哲学(うた:黒猫同盟)』のアニメーション制作も担当。
最近は編み物作品もつくっている。
WEB:https://ryohirano.com/
Instagram:@hira_ryo
布団の中に入る。頭に浮かぶ記憶、想像する此の先、思い起こす感触、染みついた性、何もかも一緒に気持ちよくとろけていく。布団の中で身体が感覚を求めて彷徨う。
身体や日常的なモチーフを感触的に表現するアニメーション作家。短編作品を発表する傍ら、コンテンツ映像や展示映像等を手掛けるなどして活動。短編映画の過去作に、カンヌ国際映画祭監督週間でプレミア上映された『不安な体』、ベルリン国際映画祭短編部門で銀熊賞を受賞した『普通の生活』などがある。
一郎とふたこは100億万円の価値のある、大きな硬貨を拾った。思わぬ不労所得に歓喜するも、大きな硬貨を使える場所は、ふたりの住む砂漠ばかりの大陸には無かった。ふと、地平線に浮かぶ、海の向こうの大都会「ニュ~東京」の存在を思い出した。夜景に目を凝らすと、「ニュ~東京」で楽しく遊ぶ理想の自分たちが手招きしている。ふたりは思わず夜景に手を伸ばしてみたのだが…。
ぬQ(ぬきゅう)
アニメーション作家、 イラストレーター。 ポップでカラフルな作風でキャラクター「一郎」と 「ふたこ」が動き回るアニメーション作品を中心に、CM、MV、キャラクターデザイン、 装画など幅広く活動中。代表作に、二ュ〜東京音頭(アニメーション)知育シールパズル(絵本)、那覇空港や大阪関西万博の壁画等。
謎の生体実験が行われる病棟で日々看護師から投薬を受ける被験者。ある時、看護師が被験者のスイッチを押すと、キメラへと変貌を遂げてしまう……。人にあらざる姿になろうとも人にあらざる姿になろうと強い欲求を持ち続けたとき、どんな光景が生まれるのか、そしてそれは誰が見た世界なのか。アーティスト・Cuusheの同名曲から得たインスピレーションをもとに、揺れ続けるカメラワークで描かれた手描きアニメーション。
多摩美術大学在学中に制作した短編アニメーション「Airy Me」が第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞の受賞や海外映画祭での上映にて注目を集め、岩井俊二監督『花とアリス殺人事件』のロトスコープディレクターに23歳で抜擢。
その後もNHKEテレの人気人形劇『ガラピコぷ~』OPアニメーションなどアニメーション作家として活動する傍ら、商業アニメーションとしても活躍。
自著『甘木唯子のツノと愛』にて第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を獲得。アニメーションのみならず、イラストレーター、漫画家と多方面で活躍。
日仏合作映画『化け猫あんずちゃん』にて長編初監督(山下敦弘と共同)ながら、第77回カンヌ国際映画祭「監督週間」部門にて公式上映される。
バレーボール部の部活動中の10分休憩の過ごし方。
限られた休憩時間、ただ呼吸しているだけの、ただの肉の塊になっていました。靴も靴下も脱いで清々しさに喜びを。
1989年神奈川県生まれ。2013年、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。
たしかに存在する質感や空気感を大切に、戦争災害哲学歴史に関するイラストやアニメのお仕事のご縁を頂くことが多く、学ぶ日々です。
一日が始まり、一日が終わる。命が生まれ、やがて死ぬ。すべてのものには始まりがあり、等しく終わりが来る。小さな存在の生と死の繰り返しが、この世界の呼吸になっている。命は不思議で、奇跡的で、驚きで、生きることは、「ワンダー」に満ちている─。8,760枚に及ぶ手描きアニメーションにより、目いっぱいの幸せを表現した作品。
1981年福岡県生まれ。「細胞」や「幾何学図形」をモチーフに、ノンナラティブな表現を生み出すアニメーション作家。見る者の目を奪う独特な抽象アニメーションで知られ、インディペンデント・アニメーションやMVなどを幅広く手がける。世界4大アニメーション映画祭(アヌシー・オタワ・広島・ザグレブ)すべてにノミネート経験があり、代表作『MODERN No.2』は、ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映され、アヌシー国際アニメーション映画祭で音楽賞を受賞。『WONDER』は、ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映され、アヌシー国際アニメーション映画祭でCANAL+Creative Aid賞を受賞した。現在は初の長編アニメーション『水江西遊記(仮)』の製作の準備に入っている。
隣のクラスの担任のばんの先生は、生徒に恐れられるとても怖い先生だ。
ある日、学校に黄色い気球がやってきて…
その後のことは誰も知らない。
愛知県出身、東京都在住。アニメーション作家。幼少期から絵を描くことやビデオカメラで遊ぶことが好きだったため、アニメーションに楽しさを見出し、日々感じたことをもとに、様々な画材や素材で作品を制作している。主な作品に、『黄色い気球とばんの先生』『ズドラーストヴィチェ!』『夜になった雪のはなし』等。自身の絵日記からインスピレーションを受け制作した短編アニメーション『ミニミニポッケの大きな庭で』は第75回ロカルノ映画祭にてプレミア上映後、第40回サンダンス映画祭公式セレクション、東京TDC賞2023グランプリ等受賞。2025年秋、最新作「新しいおうちにチュ!」が完成。現在、笠間書院noteにて連載中の「Hello Witches!! 〜21世紀の魔女たちと〜」では漫画とイラストを担当中。
戦後を代表する詩人であり、シベリア抑留の経験をもつことでも知られる石原吉郎(1915-77)の詩「水準原点」を粘土に刻印、約1年にわたる記録。
1986年生まれ。茨城大学教育学部、イメージフォーラム映像研究所、東京藝術大学大学院映像研究科で学ぶ。2015年9月-2016年8月、文化庁新進芸術家海外研修員としてモントリオールに滞在。2018年、NEFアニメーションのレジデンスプログラムに選ばれフランスフォントヴローに滞在。2020年、平成31年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてパリで研修。 2023年、ミユ・プロダクションズ(フランス)、カナダ国立映画制作庁(カナダ)、ニューディアー(日本)の共同製作で、アンリ・ミショーによる メスカリン体験を描いた同名の詩画集をもとにアニメーション作品『みじめな奇蹟』(2023)を制作。2025年2月、柳井イニシアティブの企画「文学ビデオ」第2弾として高柳誠の同名の詩を原作とする『落書』(2025)が完成。