ひろしまアニメーションシーズン2024

JOURNAL ジャーナル

2025.02.04 AIR活動報告

H-AIRマンスリーレポート - 7月 / ダニエル・ウェセイク

レジデンス滞在2ヶ月目

7月はレジデンス滞在の2ヶ月目となりました。今月は、創作活動に集中し、レジデンスの活動に積極的に参加するとともに、日本各地を探索しました。特に広島とその周辺での活動が増えました。

スケッチと試作

スジン、ブリット、そして私の3人で行ったZINE制作セッションや、山村浩二さん、宮崎しずかさんとのメンターミーティングに刺激を受け、日本に来る前から考えていた物語のアイデアを発展させることにしました。
この段階では、さまざまなフォーマットや技法を試しながら、自分が伝えたいことをどのように表現するか模索しています。

キャプション:作業スペース

キャプション:ビジュアルテストとスケッチ

日本各地でのインスピレーション

妹が日本を訪れたこともあり、一緒に日本をより深く探索する絶好の機会となりました。東京と京都を訪れ、神社を巡り、猛暑の中を歩き回りながら(時には休憩しつつ)、美術館や展示を見学しました。
これらの訪問はとても意義深いもので、常にプロジェクトのことを考えながら、目にするものや得た知識を作品と結びつけて考えていました。
伝統的な日本美術や文化の博物館と、現代アートの展示を両方訪れたことで、大きな刺激を受けました。日本の多くの美術館では写真撮影が禁止されているため、主にメモを取ったりアイデアを書き留めたりすることに集中しました。
特に興味深かったのは、東京の サントリー美術館 での歴史的工芸品の展示と、京都国立近代美術館で開催されていた 横尾忠則 の展覧会でした。彼の色使いや、ミックスされたビジュアル言語、力強い構図には非常に惹かれました。

キャプション:インスピレーション(横尾忠則のポスター、サントリー美術館の工芸品、広島の神楽公演)

ワークショップ

広島大学の会場の一つで ワークショップ を開催しました。参加者には、自分自身を描いたポートレートとテキストを組み合わせる作品を制作してもらいました。私は持参した タイプライター も活用してもらい、テキスト表現の幅を広げる機会を提供しました。
ワークショップはとても楽しく、終了後は感謝と充実感でいっぱいでした。参加者にとっても有意義で楽しい時間になっていたら嬉しいです。

キャプション:ワークショップの集合写真

レジデンス活動

これらの活動に加え、レジデンス全体のプログラムも活発に進行しました。市内各所での展示や、クラシックな 日本アニメーションの特別上映 に参加する機会もあり、とても刺激を受けました。

キャプション:ポスター展に出展した自身の作品ポスター

キャプション:グループポスター展

最後の月に向けて

いよいよレジデンス滞在の最後の月が近づき、待ちに待った フェスティバル と、それに伴う作品展示が控えています。
前回の H-AIR レジデンスは 6ヶ月間 のプログラムだったので、少しうらやましく感じつつも、残りの1ヶ月を最大限に楽しみ、充実したものにしたいと思います。