H-AIRマンスリーレポート - 8月 /ムン・スジン
現在、韓国からこのレポートを書いています。帰国前に、よく通っていたスーパーに行き、家族へのお土産を買いました。広島に住んでいた時に食べて楽しんでいたものを中心に選びながら、ここでの生活にようやく慣れてきたことを実感しました。今、広島を離れることを考えると、少し寂しい気持ちになります。短い旅行やイベントで戻ることはできるかもしれませんが、過去三ヶ月のようにここに住むことはもうないと思うと、少し落ち込みます。しかし、ゲームのマップが主人公が新しいエリアに入ると広がるように、広島の魅力的な街並みが私の心のマップに刻まれたことを嬉しく思います。この考えが頭を巡る中で、結局たくさん買い物をして、両手がいっぱいになってしまいました。
ブリットとダニエルとよく話していたことですが、三ヶ月は本当にあっという間でした。特に8月は、6月や7月よりもずっと早く過ぎ去った感じがします。
8月はまた、ひろしまアニメーションシーズンというメインイベントの時期でもありました。ここで展覧会を開催し、審査員としても働き、映画祭を最大限に楽しみました。
受賞者を選ぶ資格があるか心配していましたが、プログラムが劇場で始まると、普通の観客として夢中になってしまいました。どの映画も個性に溢れ、優れた品質とメッセージがありました。アニメーションが根気強い忍耐から生まれることを知っていたので、各映画に隠された時間と努力に深く感動しました。
8月14日から18日まで開催された映画祭は、毎日が充実していて興奮の連続で、アニメーションに共通の興味を持つ人々との楽しい会話ができました。
映画祭に夢中になるあまり、自分の作品は後回しになってしまいましたが、それでもできる限り集中する時間を作りました。私の映画のビジュアル構成のキーアイデアの一つは、太陽の光によって生まれるコントラストでしたので、できるだけ多くの参考写真を撮ろうとしました。幸い、広島の太陽の光は韓国よりも強く、理想的な条件が整いました。
カメラをいじりながら、露出を研究し、同じ場所で光をどのように使うか、ものを洗い流すか、影に隠すかを試してみました。
ストーリーが完成したら、ストーリーボードを見ながら最終的な決定をする予定です。
脚本については、約10分のランタイムに合わせるためにテーマを再考する時間を取りました。「これをもっと正直に表現できるだろうか?」という考えが頭に残り、テーマをより深く掘り下げることになりました。ストーリー全体の流れはおそらく変わらないでしょうが、ナレーションや対話は変わる見込みです。
男性主人公の具体的なイメージを確定するために、スケッチを始めました。(今は描いていますが、少しチープに見えるので変更したいと思っています。)このプロジェクトでは、人間の体の柔らかさを正確に描写したいので、体の動きや圧力下での筋肉の変化を研究しています。まだまだ道のりは長いですが、作品が徐々に具体化していくのを見てワクワクしています。
ひろしまアニメーションシーズンが終わった後、夏休みを取り、沖縄に行きました。沖縄もとても暑い場所だと聞いていたので、強いコントラストと爽やかな色合いが新しいアイデアを刺激するかもしれないと期待していました。
日差しは強く、島全体が自然に囲まれて爽やかな雰囲気を醸し出していました。このときの色のパレットを使うと、男性主人公がプロジェクトに登場する際に良いアイデアになると思います。
沖縄を最後に、日本での時間が終了しました。多くの人に出会い、新しい環境に適応し、多くを学びました。たくさんの成果を得ましたが、最も大きな成果は、自分の作品の方向性を固めることができたことです。
卒業プロジェクトを配布した後、将来どのような作品を追求したいかについて大きな不安を抱えていました。しかし、今回の経験から学んだことを振り返り、揺るがない明確な基準を持って前進できる自信を感じています。
2024年の夏が終わりに近づく中で、不確実な期間もある程度終わったと感じています。将来また不確実な時期が訪れるでしょうが、一度経験したことで、次回はもっと柔軟かつ賢く対処できると思います。
韓国に帰国後、友人たちに「何が変わった?」と聞かれ、「出発前とほとんど変わってないよ」と気軽に答えました。しかし、広島で確立された作品に対する視点が、今後の私を変えることになるでしょう。
明日の自分が楽しみです。 ひろしまアニメーションシーズンのスタッフの皆さん、そして共に住んでくれたブリットとダニエルに感謝の気持ちを送ります。
THANK YOU!